地域社会との関わり
地域社会との共生、市民の健康増進
献⾎啓発活動へ協⼒
当社グループは、献血推進に貢献するべく、大阪府赤十字血液センター様とガンバ大阪様とともに「いのちのパスプロジェクト」に賛同し、大阪府下の小中学校を対象にポスターを制作・配布するなど啓発活動を行っています。
少子高齢化の影響などにより、献血者数が年々減少し、特に若年層の献血者は減少傾向にあります。当グループはこの「いのちのパスプロジェクト」への協力を通じて、当社のSDGs活動における中核目標である「3 すべての人に健康と福祉を」に貢献し、「17 パートナーシップで目標を達成しよう」の姿勢を大切に、今後も献血をより身近に感じていただき、より多くの方にご協力いただけるよう啓発活動を行ってまいります。
「いのちのパスプロジェクト」とは
病気の治療や手術で輸血が必要な患者様へ「いのちのパス」を届けたい、献血の輪を拡げることで「誰かのために」を考える人を増やしたい。そんな想いを起点に大阪府赤十字血液センター様を中心に在阪のスポーツチームがパスをつなげるようなデザインのポスターを制作し、行っている啓発活動です。
社内献血風景
吹田市立学校・保育施設などの包括管理業務受託
当社グループは、吹田市の小・中学校、保育園等合計84施設での施設管理業務などを2023年10月から5年間にわたり受託しました。当社グループの警備・給食や施設管理などのノウハウを活かし、地域との連携・共創をしながら人々のWell-Beingへ貢献してまいります。
官民連携、地域に根差した事業の推進
当社グループの本社がある大阪府吹田市は、千里丘陵の豊かな自然や文化施設のほか、医療機関や大学などの学術研究環境、都心部にほど近い便利な生活環境が整い、自然と文化が共生する街として知られます。さらに魅力溢れる地域をつくるため、吹田市初のPark-PFI事業※として、江坂公園(吹田市立江坂図書館含む)と桃山公園の2つの公園の魅力向上事業を受託しました。2023年4月にリニューアルし、新しい図書館やカフェなど民間企業の機微を活かしながら地域の活性化につながる活動が本格始動しました。健やかでにぎわいのあるより良い街づくりを推進し、Well-Beingの実現を目指していきます。
※ Park-PFI:2017年の都市公園法の改正で創設された、民間事業者による公共還元型の収益施設の公募設置管理制度のこと。
江坂公園・図書館リニューアル1周年 イベント告知ポスター
江坂公園・図書館リニューアル1周年 イベント告知ポスター
桃山公園(新設したパークセンター)
江坂公園
パラスポーツの支援
当社グループの酒井医療株式会社では、日本ボッチャ協会をはじめ、さまざまなパラスポーツ団体のオフィシャルサプライヤーとして選手のコンディショニングやトレーニングに使用する機器の提供、動作解析の計測サポートなどの支援を行っています。また、社員によるパラスポーツの体験や応援、ボランティア参加を通じて共生社会の実現を目指していきます。
ガンバ大阪 ダイヤモンドパートナー
2013年より、当社と同じ大阪府吹田市を本拠地とするガンバ大阪とパートナー契約を締結しております。
スポーツ文化の振興に寄与するとともに、サッカーを通じて、社会に夢と感動を創造し、地域社会の活性化に貢献することを経営基本方針とするガンバ大阪を引き続き支援してまいります。
健都リレーマラソン
北大阪健康医療都市(健都)で開催された「健都リレーマラソン」の特別スポンサーとしてサポートしました。
医療機関のBCP・災害対策の強化
医療が最も必要とされる時、人々の生命を守る現場をいかに支え、医療を止めない環境をつくることができるか。「生命を守る人の環境づくり」を実践する当社グループは、医療機関のBCP構築を重要な使命と認識しています。
能登半島地震 災害救援活動 事例1
医療ガス設備国内トップシェアを誇る当社グループの株式会社セントラルユニでは、非常時でも病院の医療体制を守るため、これまでの病院づくりプロジェクトの中でメディカルサプライシステムに対するさまざまな施策を提案してきました。2024年能登半島地震では、現地代理店と協力し被災状況の確認・病院運用継続支援を迅速に行いました。地震の規模が大きく多数の病院で建物の損傷や不同沈下による被害がありましたが、医療ガス配管の銅管で施工されている部分については、配管の断裂はあまり確認されませんでした。供給システムの一部では、運転時に水の供給を必要とする水封式吸引ポンプが断水による影響を受けましたが、手動で水を補給する措置により運用を継続しました。引き続き当社グループでは、断水の影響を受けないオイル式吸引ポンプの提案など、災害時でも医療提供体制が継続できるよう事業を推進してまいります。
能登半島地震 災害救援活動 事例2
当社グループの株式会社サンライフでは、特定非営利活動法人 国際ボランティア学生協会に対し、富山県氷見市における災害救援活動への支援として、第一種衛生管理者の資格を持つ社員派遣に加え、施設内での感染予防対策としてグループPB商品(例 SHIPサージカルマスク)を提供しました。
BCPに配慮した病院づくりの提案
非常時でも医療や介護の継続性を守るため、私たちはこれまでの病院づくりプロジェクトの中でさまざまな施策を提案してきました。
災害に強い医療ガス供給システム
医療機関において、医療ガス供給システムは治療行為に不可欠なものです。医療ガス国内トップシェアを誇るグループ会社の株式会社セントラルユニは、施設の上階に設置できるよう、省スペースに設置可能な医療ガス供給システム「CUBE」により、水害や災害などの非常時でも供給を維持できるユニットを提供しています。加えて、災害時の病床不足に備えて、災害対策アウトレットカート「EMOCA」を開発。院内や廊下等に設置された災害用アウトレットから最大3台を連結して酸素・吸引・電源を供給することができます。
災害対策アウトレットカート「EMOCA」
(連結イメージ)
介護施設のBCP対策
ライフケア事業で展開する介護施設では、2024年3月末時点で、約4,700人の方にご入居いただいています。私たちの責務は、入居者様及びそのご家族の皆様に安心してご利用いただけるサービスを、いかなる時も継続することです。当社グループの介護施設では、震災やコロナ禍の経験を踏まえ、ハザードマップをもとにしたBCP策定や備蓄食の確保、非常用電源の整備などを進めており、責任ある介護施設の運営に努めています。
当社グループ運営の介護施設例(グリーンライフ守口)
グリーンホスピタルサプライ株式会社
Well-Being 推進事業部
白石 敦司
VOICE
公共空間づくりを通じて地域社会に「恩返し」をする
私たちの社会貢献は、病院づくりをはじめとしたヘルスケア領域の取組みだけではありません。事業拠点の周辺地域への「恩返し」として、自治体などと連携しながら、公園や学校の魅力向上にも貢献しています。
地域の人々への思いを込めた、Well-Beingな公共空間づくりもまた、「生命を守る人の環境づくり」というシップヘルスケアグループのグループミッションにつながります。地域の人々が健康で幸せに暮らせるように、これからも力を尽くします。
グリーンホスピタルサプライ株式会社
Well-Being 推進事業部
白石 敦司